矯正と顔の形はとても深い関係にあります。一般的に矯正は歯並びを治すために用いられる治療方法です。歯並びが悪いと噛み合わせがおかしくなり、正しい咀嚼ができなくなります。その一方で、下顎や頬のラインが徐々に変形していくため、顔全体の形が変わってしまうこともあるのです。顔が変形してしまうと精神的に大きな負担を与えます。ファッションやメイクが楽しくなくなることもあり、外出を控えるようになる方も居ます。それがストレスとなって徐々に体に蓄積されていき、自律神経失調症やうつ病を発症してしまうこともあります。
個人差はあるものの、人間の顔は横から見ると鼻と顎の出っ張りがほぼ平行になっています。前から顔を眺めたときは、下顎が奥になるように見えています。小顔の方は顎周りがすっきりしており、健康的な歯並びをしているのです。しかし、歯並びが乱れていると下顎が鼻より若干飛び出す傾向にあります。顔を横から眺めると一目瞭然です。これを前から観察した場合も、下顎が出っ張っているように感じるため、顔が大きく膨らんでいるように見えてしまいます。
また、頬に筋肉が付きやすくなります。顎の周りの筋肉が発達すると、相手にややがっちりとした印象を与えてしまい、顔が大きいと認識されることもあります。これらはすべて歯並びが関係しています。歯を矯正治療で正しくすれば、このようなことも無くなります。たとえ歯並びが悪くても、小顔になることは不可能ではありません。