歯ぎしりは放置せず矯正しよう

歯が変形してしまうほど常態化した歯ぎしりは、歯科矯正をする必要があります。このような場合、歯をブラケットで固定すると同時に、マウスピースを使い治療をおこなっていきます。歯ぎしりがひどいケースは、かなり習慣化している状態と言えます。歯ぎしりの初期段階であれば矯正は不要ですが、歯が傷つき歯並びも変形しているため同時治療が必要になるのです。費用も高額になってしまいますので、異常を感じたら早めに歯科医に相談しましょう。

歯ぎしりを治療せず放置しておくと、体にさまざまな影響を与えます。歯の矯正が難しくなることはもちろん、噛み合わせもおかしくなってしまいます。歯ぎしりは顎と歯茎に大きな力をかける悪習慣です。気づかないうちに普段の数倍もの負荷をかけており、歯の磨耗、出血、知覚過敏などを引き起こします。それと同時に噛み合わせが変になるため、歯磨きが難しくなって虫歯ができることもあります。

とくに噛み合わせの影響はすぐに現れます。食べ物をしっかりと咀嚼できなくなることから消化不良を引き起こします。それによって栄養が吸収できなくなり、体調不良や体の疲労の原因にもなります。また歯と顎、肩などの神経はつながっています。そのため顎関節の痛みや肩こり、頭痛を引き起こすこともあります。これらが悪化すると日常生活にも影響が出てきますので、早めに治療することが大切です。歯ぎしりを改善し、歯並びを矯正すれば、このような症状に悩まされることもなくなります。